
子供の低身長・ホルモン注射の副作用について
成長ホルモン療法による副作用はあるの?
成長ホルモン療法は基本的に身体の中に不足しているホルモンを補う治療です。従って、安全な治療方法です。副作用はほとんどありませんが、体質によっては以下のような副作用が生じる場合があります。症状があらわれた時は、すぐに担当の医師にご相談ください。
発疹
注射した場所の皮膚が赤くなったり、発疹ができる場合があります。また、全身に発疹を生じることもあります。むやみにかいたり、刺激を与えないよう にしましょう。また、入浴の際はぬるめのお湯にするなどの工夫するのもよいでしょう。
注射部位のへこみ
成長ホルモンの注射は、おしり、ふともも、うで、おなかのどこかに打ちます。同じ場所にばかり注射をしていると、その部分の皮下脂肪がへこんでしま うことがありますので、注射する場所は毎回変えるようにしてください。もし、へこんでしまったら、もと通りになるまでその場所に注射するのはやめましょ う。
頭痛・はきけ・けいれん・視力障害
カゼや食あたりなどの症状とまちがえる場合もあり、成長ホルモンの副作用としての症状かどうか判断が難しいところです。しかし、まれに成長ホルモン により頭蓋内の圧力が高まり、頭痛・はきけなどの症状を起こす場合があります。
骨や関節の痛み
成長に伴って関節が痛むことがあります。これを一般に「成長痛」といいます。骨が急激に伸長する際に、骨端が充血したり、骨を包むまくが伸びるため ともいわれています。
白血病
成長ホルモン療法がわが国で行われるようになって、すでに25年近くたちます。この間、成長ホルモンによる治療中もしくは治療後の患者さんから、白 血病の発症が報告されました。 しかし、日米欧での調査の結果、成長ホルモンが白血病を引き起こすという直接的な証拠は認められず、現在では、成長ホルモン療法と白血病の因果関係につい ては否定的な意見が大多数をしめています。









